クリニックBLOG

2014年12月13日 土曜日

肝臓腫瘍(肝細胞癌)の症例 

肝細胞癌は犬の場合、1つの大きな腫瘤(孤立性の腫瘍)が肝臓にできるものが多く、その他に結節状のものや肝臓全体にびまん性に発生するものなどがあります。孤立性の腫瘍が発生したもので外科的に切除できたものは比較的予後がよく、その後の長い生存期間を得ることができることが多いです。
症例は12歳の犬で以前より持続的な肝酵素の上昇がみられていましたが、ある日突然の食欲の低下と活動性の低下がみられました。粘膜の蒼白もみられ、精査したところ右側の肝臓の腫瘤病変と腹腔内への血液の貯留が認められました。経過より肝臓腫瘍からの出血が強く疑われたため緊急手術を行いました。

  

犬の肝臓腫瘍は左側の肝臓での発生の報告が多く、右側の肝臓腫瘍はお腹の深いところでの発生も多いことから予後が悪いとの報告があります。(約4割が手術中に亡くなっているとの報告もあります。)今回の症例も肝臓右側に発生しており出血による貧血がみられたことから、侵襲性の高い手術でありましたが、腫瘍切除により出血も止まり、術後200日以上が経過しましたが元気に過ごしております。

磯子区、金沢区、港南区エリアの動物病院


投稿者 くりの木動物病院

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