クリニックBLOG

2016年3月15日 火曜日

冬に多い病気の話・・・膀胱炎

病気には季節により、発症が多くなる病気があります。
ヒトではこの時期から花粉症がみられるようになったりしますよね。
動物でも夏の暑い時期に皮膚病や外耳炎が悪化しやすかったりします。
そして冬の寒い時期に発症が多くなるのが膀胱炎です。

膀胱炎といっても、とくに猫で特発性下部尿路疾患という病気になってしまう子が増えます。
理由としては飲水量の低下やトイレを我慢することが考えられます。
冬の寒い時期は猫も動きたがらなくなって、なるべく暖かい所で丸まってじっとしている子が多いようです。
そうすると自然と水の飲む量が減ってトイレに行く回数が減ってしまうのです。

猫はもともと水の摂取量が少ない動物で、さらに水の飲む量が減ってしまうとオシッコ中の水分が減り、膀胱の中に濃いオシッコが溜まってしまいます。濃いオシッコ中にはとくにストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)という結石が析出しやすく、それ自体が膀胱や尿道を傷つけ、いわゆる膀胱炎症状、頻尿や血尿がみられるようになります。
とくに男の子はペニスのところで尿道が細いために結石がつまって尿道閉塞を起こすことがあります。そうすると全くオシッコがでなくなってしまい、1-2日すると腎不全を引き起こし、最悪の場合、死に至る場合があります。

対策は飲水量を増やし、オシッコの量を増やすことです。
具体的には①食事中の水分量を増やすためにウェットフードを与えたり、②水飲み場を増やしてあげる、③トイレを常に清潔に保つ(汚れたトイレで排泄するのを嫌がる子が多いです。)など日常生活で注意できることがあります。

再発が多い病気でもありますので、とくに繰り返す子は、飲水量・尿量が増えるように特別に設計されたフードを与える事も有効な方法です。

いつも遠ーくを見つめながら排尿をしている院長の家のサスケくんです。


院長

投稿者 くりの木動物病院

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