短頭種について

短頭種とは

短頭種とは頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが短い犬種で、見た目に鼻ぺちゃな顔のワンちゃんの名称です。もともと犬の顔つきは鼻が長いオオカミのような顔つきが特徴ですが、品種改良を重ねていくうちに鼻の短い犬が作られていったと考えられています。

短頭種のかかりやすい病気

診療科目 症状
消化器科 他の犬種と比べると口や鼻から呼吸しやすいように大量に空気や水が入りやすい構造をしています。
そのため大量の空気や水を吸い込むことで、急な体温の低下や外気によって体温が上昇しやすくなります。
その結果下痢や嘔吐などの症状が現れることがあります。
呼吸器科 鼻と口の境目の軟口蓋が肥大しているので気管が細く、肺へ上手く空気が入らない構造になっています。
年齢を重ねるにつれて軟口蓋の動きが鈍くなり、症状が悪化すると手術が必要となるケースがあります。
皮膚科 ブルドッグは口や目の周りの皮膚のたるみに皮膚の炎症が起こることが多いです。
治りが悪く、再発を繰り返すことが多いのも特徴です。
再発を繰り返す場合には対処療法ではなく原因を突き止め、治療を行う必要があります。
歯科 あごの骨の面積が狭いため歯がまっすぐに生えづらく臼歯が捻転しやすいのが特徴です。
臼歯の間隔も狭くて、その隙間に食べかすが詰まりやすいので虫歯や歯周炎、歯周病にかかりやすく注意が必要です。
口腔内の状況によっては抜歯を行うケースがあります。
眼科 眼が突出している短頭種の場合、眼の下がいつも濡れていることがあります。
目の表面を保護するために潤っている涙が突出した構造のため、眼から零れ落ちている状態です。
眼の下が常に涙で濡れているので毛並みがその部分だけ変色してしまったり、感染や皮膚病を発症する恐れがあります。

ブルドッグ

ブルドッグ顔の独特のヒダと、大きな体格が特徴です。もとは牛と戦うために作られた犬種で、牛の足元に噛みつきやすいように下顎を発達させ、噛みついた状態でも呼吸がしやすいように鼻を短くして上に向けるようにした結果、ブルドッグの特徴的な顔つきが作られるようになりました。

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグ鼻が短くて、頭から肩のほうまでシワや皮膚のたるみがあるのが特徴です。全身が短く柔らかい毛でおおわれています。よだれを垂らしてゼーゼーと呼吸音を立てます。フレンチブルドッグはブルドッグとバグ、テリアの交配で誕生しました。
フレンチブルドッグは皮膚が弱い体質で、慢性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、湿性皮膚炎といった皮膚疾患を起こしやすい犬種です。ノミやダニに気を付けて皮膚を清潔に保つことが大切です。また、鼻が短いため鼻腔狭窄にかかりやすいです。鼻腔の狭窄により息がしづらくなり酸欠状態になります。

パグ

パグパグは中国が原産で、祖先にはペキニーズが関係しているといわれています。パグの名前の由来は、ラテン語の『にぎりこぶし』を意味するpugnus(パグナス)からきています。大きくて丸い頭と深いしわが特徴です。大きくて丸い目は少し突出していて鼻が短く下あごが前あごよりも少し出ています。パグは体温調整があまりうまくない犬種です。そのため熱中症などに注意が必要です。また、眼が突出しているため角膜損傷など目の病気にかかりやすいので、パグのいる周辺に角が鋭利なものを置かないように気を付けてあげましょう。

シー・ズー

シー・ズーシー・ズーはチベットのラサ・アプソと中国のペキニーズの交配と考えられています。シー・ズーはもともと乾燥したチベットや中国にいたため、湿度の高い日本では皮膚炎や外耳炎にかかりやすいため注意が必要です。低い鼻と丸い目が特徴です。目が突出しているので眼のトラブルや涙やけが起こりやすく眼の周辺の毛やまつ毛で目が傷ついたまま放置していると悪化する場合があります。

ボストンテリア

ボストンテリアブルドッグなどの犬種に比べるとしわが少なく、細い足とつやのある短い毛(スムース・コート)が特徴です。ボストンテリアは膝蓋骨脱臼になりやすく、手術が必要な場合もあります。体温のコントロールが苦手で極端な気温の変化で呼吸障害を引き起こすことがあるため注意が必要です。

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